初めてのコーディングから半年―micro:bitで広がった、レオンさんのものづくりの世界
LEGOから始まったものづくり
「最初は、LEGOブロックをモーターを動かして遊んでいたんです」そう話してくれたのは、小学3年生のレオンさん。小学2年生の秋、JEMLの講座でmicro:bitに出会ってから、ものづくりの世界が大きく広がりました。
参加したのは、「4足ロボット」と「ウェアラブルリモコン(※AIで操作するリモコン)」の講座。さらに、自宅では対向2輪ロボットにも挑戦しました。講座の中で一番楽しかったのは、“ブロックプログラミングでロボットを動かすこと”だったそうです。

「コーディングはいままでやったことがなく、この講座で初めてコーディングをしたからです(レオンさん)」それまでにもLEGOブロックを組み立ててモーターで動かした経験はありましたが、自分でプログラムを書いて動きをつくる体験は初めてだったそうです。“自分でプログラムをつくると、ロボットが動く”――その面白さが、レオンさんを夢中にさせました。
MakeCodeのチュートリアルを“ほとんど全部”試した!?
講座の後、レオンさんはMakeCodeのチュートリアルを次々に試していったそうです。「Microsoft MakeCode for micro:bit(https://makecode.microbit.org/)」に掲載されている「チュートリアル」とゲームはほぼ全部こなし、その他、Youtubeで公開されているものなども含め、試してみたものはなんと50を超えるそうです!micro:bitのコントローラーと組み合わせ、ゲームもつくりました。

さらに、センサーキットやLEGOブロックのパーツも組み合わせながら、自分なりの作品づくりへと発展していきました。“試してみる”ことから、“自分で考えてつくる”段階へ。レオンさんのものづくりは、どんどん広がっていきます。
ドアが開くとアラームが鳴る防犯システム!
レオンさんは生活に役立つものを次々とつくっています。最初につくったのが “防犯アラーム”。ドアに磁石とセンサーを取り付け、ドアの開閉を検知すると音が鳴る仕組みを作ったそうです。家族のみなさんも驚いてしまうため、今は取り外しているそうですが、生活に役立つ装置ですね!
機械学習を使った縄跳びカウンター
さらに驚いたのが、“縄跳びカウンター”。JEMLで学んだ機械学習の技術を応用し、足首につけて縄跳びをすることで、何回跳んだか表示されるカウンターを作りました。
最初は加速度センサーを使って回数を測ろうとしたそうですが、二重跳びなど動きが複雑になるとうまく数えられなかったそうです。そこで挑戦したのが、機械学習。足首にmicro:bitを装着し、機械学習で動きを学習させることで、より正確に縄跳びの回数を数えられるようになったそうです。“うまくいかなかった”経験をそのままにせず、「じゃあ別の方法を試そう」と考えていく姿勢がとても印象的でした。

植物の水やりを助けるセンサーも
ベランダで育てているアボカドや植物のために、土の乾き具合を調べる“土壌センサー”も制作。micro:bitと2本の釘を使い、土の中にどれくらい水分があるかを測る仕組みです。
土は、水分を多く含むほど電気が通りやすくなります。逆に、乾いていると電気が通りにくくなります。レオンさんは、この“電気の流れやすさの違い”を利用して、植物の土が乾いているかどうかが分かるようにしたそうです。さらに今後は、“乾いたら自動で水をあげる装置”にも発展させたいとのこと。旅行中でも植物に水をあげられるよう、LEGOブロックやモーターを組み合わせた仕組みを考えているそうです。身近な困りごとからアイデアが生まれているのが素敵です。

「困ったら、お父さん。それでもダメならAI」
もちろん、ものづくりはうまくいくことばかりではありません。「問題があって、どうやって直すか分からない時もある」そんな時は、お父様と一緒に考えるそうです。「それでもダメだったらAIに聞きます(レオンさん)」
お父様がものづくりをあたたかくサポート
レオンさんのお父様にもお話を伺いました。「基本的にはレオンが一人ですすめています。私はレオンが困った時に少しサポートをしているだけです」
例えば、レオンさんがつくったプログラムの名前を分かりやすく付け直して後から見つけやすくしたり、コードを整理したりといったサポートをされているそうです。また、センサーキットの購入や、海外からのパーツの取り寄せなどもされていて、レオンさんのものづくりの世界を広げるサポートをされていると感じました。
次は“掃除ロボット”を作りたい!
レオンさんが今試作をしているのは拭き掃除をやってくれる「掃除ロボット」です。コントローラーを使って向きを変えられるもので、障害物にぶつかった時に乗り越えられるような仕組みになっています。完成したら、おうちのお掃除に活躍してくれそうですね!
また、誕生日プレゼントにノートPCを買ってもらい、コーディングがさらにしやすくなったそうです。それから、1980年代のゲームがつくれる「Make Code Arcade(https://arcade.makecode.com/)」にもチャレンジ予定だそうです。
もっと電気回路の知識をつけられると、色々なものがつくれるようになるのでは、とお父様。インタビューを通して、好き”から始まったものづくりが、生活の中のアイデアや課題解決へと広がっていることを感じました。レオンさん、またぜひ、つくったものを見せてくださいね。